ジュネーブに本拠を置くクリエイティブ・ラボMB&Fは、タコやマリンクロノメーターからのインスピレーションによって海との結びつきを表現するとともに、映画「アビス」から着想を得て8本の脚部と8日間パワーリザーブを備えたクロックを考案しました。現代的なデザインによるキネティック立体造形と、精密な時計が収められた透明の球体を組み合わせたタイムピースが『オクトポッド』です。

『オクトポッド』は、節のある8本の脚部によって「立つ」、「かがむ」といった動作が可能になっています。 『オクトポッド』は、1本1本の脚部が個別に様々な高さになるように設計されているため、どんなに凹凸のある場所にも安定した状態で配置することができ、その様子は本物のタコを想わせます。

しかし、本当の意味での魅力と神秘は、全面が透明になっている『オクトポッド』の球状の「頭」部分にこそあります。

伝統的な船舶用時計は、船が揺れても水平に保たれるようにジンバルという回転台に載せられていました。『オクトポッド』もどのような角度や高さに置かれても、ケース内に搭載されているジンバルによって球体が速やかに回転して最適な面に位置し、時刻を見やすく表示します。

『オクトポッド』のムーブメントは空中（あるいは水中）に浮かんでいるかのように見えますが、透明の球体の内部で一体どのように支えられているのでしょうか。 実は、ムーブメントの地板が透明なガラスのプレートでできており、ほとんど目に見えないようになっています。 タコが擬態によって背景に溶け込み姿を隠すように、『オクトポッド』も目の錯覚を利用して、その構造の一部を隠しているのです。

ムーブメントは、Octpodのためにレペ社が自社開発、製造したものであり、完全自社製造であり、8日間パワーリザーブを備えた高精度の時計機構です。