HISTORY AND HERITAGE
新ビジネスの製品ラインを立ち上げてからわずか7年後、L’Epéeは専門知識を確立し保護するために、最初の特許をフランス当局に提出。 高品質な基盤脱進機によってクロック製造業界内でL’Epéeの名は広く認知されるようになりました。 耐震システム、自動スタート機構、定力脱進機など、画期的な高精度機構は、当時のクロック業界に多大な影響を及ぼしました。
L’Epéeの業績は、脱進機の開発・製造・改良におけるリーダー的な存在として定義づけられました。 同社の基盤脱進機の年間生産量は20年以上にわたり増加を果たし、1889年には他に類を見ない年間20万個の生産を記録しました。
好調な業績を続けた結果、1889年と1900年のパリ、1892年のウィーン、1902年のハノイ、およびアメリカやイギリスで開催された国際展示会で様々なゴールドメダルを獲得しました。
20世紀初頭になると、クロック製造をはじめ、精密機器、機械式ムーブメントの製造など多様化を進めるようになりました。
1975年L’Epéeは、デザインクロック、ラグジュアリークロック、そしてキャリッジクロックの製造に専念するために生産強化するという、大きなターニングポイントを迎えました。
1976年、L’Epéeはコンコルド用クロック(商業用超音速航空機に壁掛け時計を取り付ける)
大きな航空プロジェクトに参加しました。これらの時計は民間航空で使用されている超音速航空機に取り付けられた唯一のクロックです。
L’Epéeは『ジャイアント・レギュレーター』として知られる世界で最も大きなクロックを発表しギネスブックに登録されました(高さ2.20m、重さ1.2トンで、機械式ムーブメント単体重量120kg)。
この作品の製作時間は2,800時間以上、パリのルーブル美術館で発表され、その後ヨーロッパ・中東・アメリカの各都市で展示されました。
「L‘Epée 1839」は、洗練された古典的なキャリッジクロックを、現代的な解釈で仕上げた作品(Le Duel)、ミニマリスト的アヴァンギャルド作品(La Tour)などを含めた、斬新で画期的な卓上クロックのコレクションです。レトログラード秒針、動きのあるロゴのパワーリザーブインジケーター、永久カレンダー、トゥールビヨン脱進機、チャイム機構などのコンプリケーション機構が搭載され、デザインから製造まで、すべて自社一貫製作されています。ロングパワーリザーブ機構や卓越した仕上げが施された作品はブランドの象徴になりました。
同社の175周年記念として、L‘Epée 1839は愛好家たちを驚かせたいと考えました。 何かユニークで見事な、目に留まり、誰もが覚えているものをL’Epéeの経営陣は求めていました。 その為、L’Epéeはアートラインのコレクションを発売しました。 このコレクションは人々に衝撃を与え、喚起を呼び起こし、刺激を与えるもので、規則通りのものではありません。 L’Epéeのアートラインは、普通の人が興味をもって所有するものではないことが明らかです。 L’Epéeは時計の彫刻、計時の景色、奇抜な卓上時計作成しており、世界の経験豊かな愛好家への解決策で、明らかに全員ではありませんが、多くの人が意識的に或いは無意識的に探していたものです。